みなさんは、10年後も自分が今のポジションや仕事を続けられていると思いますか?
10年後も、日本の終身雇用が続いていて、会社が自分を守ってくれると思いますか?
もし、この問いにYesと思っている方は、だいぶ危機感に乏しいかもしれません。
すでに、AIやロボット導入による人員のリプレイス(人員整理)は始まっています。
これは、私の会社でもグローバル規模で起きている事実で、現に私の身近でも起きている目の前のことです。
指示待ち人間は、AIやロボットに置き換えられていく
みなさん、車で高速道路を使う時に、ETC専用レーンと人間の窓口レーンのどちらを使いますか?
ETCカードを持っている人は、当然ETCレーンを使いますよね。だって、人の窓口に行っても特別な特典があるわけではなく、単に遅いだけですから。
これと同じことが、今、一般企業の中でも起きています。
今までは、指示されたことをその通りにやる仕事をたくさんの派遣社員さんを雇ってやっていたのに、AIやロボットを使えば、これと同じことが早くて安くできることに気づいてしまうわけです。
まるで、横にETCレーンができたかのように。
そうなると、当然、便利なAIやロボットを使うようになっていきます。
そして、他の会社も『あそこの会社が始めたのなら、ウチの会社もAIやロボットを導入してみよう』という流れになり、加速度的に普及にていきます。
今、私の会社も他社事例を集めて、すでにある事例にのっていこうとしています。
もはや、AIやロボット化(Robotics Automation Process)は、時代の主流になることは間違いありません。
そして、指示通りにしか仕事ができない人は、どんどんAIやロボットに置き換えられていくでしょう。
すでにAIやロボット導入で人員削減は始まっている
先日、こんな記事を読みました。
事実、みずほ銀行は1万9000人、三井住友銀行は4000人、三菱UFJ銀行は9500人の人員や業務量削減を決行することを表明している。
このほか富国生命は給付金査定関連部署の34人分の有期契約を終了した社員の仕事(全社員131人のうち3分の1)をAIで代替することに成功した。
大手コンビニのローソンは無人レジの開発を進め、スマホで代金を支払うことができる「ローソンスマホペイ」を4月から実証実験を始めている。
(引用元:現代ビジネス|AI時代には「高学歴・一流企業・正社員」ほど大量失業するワケ)
従来は、人間でやっていた業務がAIやロボットに置き換えられて行っており、指示されたことをやるだけの仕事はなくなり始めています。
これの意味するところは、言われたことをやるだけの人間は、これから生きていくことが難しくなっていくということです。
指示待ち人間の価値はどんどん下がっていき、自分で仕事を作り出し、誰かに指示を出せる人しか生き残れない時代になっていきます。
私の会社の年配の方が以前、こんなことを言っていました。
『昔は、ひたすらコピー取るだけでも仕事になっていたのになあ。今は、コピー機があるから、全然変わったよね』と。
10年後も同じようなことを我々は言っているかもしれません。
『昔は単純作業も、人の手でやっていたのになあ。今は、AIとロボットがあるから、全然変わったよね』と。
その時に、自分がどういうポジションや仕事をできているか?
そのためには、AIやロボットにはできない、自分で周りを動かして、付加価値を生むような仕事を追求しないといけないのではないでしょうか。