【心理学】なぜ仕事ができる人は会議で座る位置を気にするのか?

あなたは会議で座る席をどのように決めていますか? (席次マナーではなく、仕事を円滑に進める会議という観点です)

なんとなく自分の定位置が決まっている方もいれば、毎回、戦略的に座る席を決めている方もいるかもしれません。

「会議なんてどこに座ろうが同じでしょう?」と侮るなかれ、座る席によって仕事を円滑に進めやすくなるということは心理学的アプローチで証明されています。

「座席を制するものは会議を制する!」(どこかで聞いたようなフレーズ)ということで、この記事では、アメリカの心理学者 スティンザーが提唱したスティンガー効果を紹介しながら、会議の座席について考察して行きたいと思います。

リーダーシップを取りたいときに効果的な座席位置とは?

リーダーシップを発揮して、会議を引っ張って行きたい時は、6人以上座れるテーブルの場合は上記のような座席C (窓側の真ん中)に座ると効果的です。

みなさんもこれまでの経験で感覚的に分かると思いますが、真ん中に座ることによって、自然に威厳のある雰囲気が生まれます。

これは心理学的アプローチでも証明されていて、アメリカの心理学者であるスティンガー博士によると、会議で発言力を増す席は、真ん中の席(A、C、E、G)だと言われています。

今回のような6人以上が座れるテーブルであれば、Cがベストポジションといえます。

真ん中の席という意味では、C (窓側の真ん中)とG(入口側の真ん中)は同じように見えますが、実際はCの窓側の方が圧倒的に良いです。

なぜなら、会議に遅れて出席してくる参加者がいた場合、入口側のG(入口側の真ん中)に座っていると、入口が開いた時に参加者の目線が一斉に入口の方に向いてしまうからです。

特に、大事な発言をしている最中にこれが起きてしまうと、一気に参加者の集中力が削がれてしまうので避けたいところです。

そのため、リーダーシップを発揮したい場合は、なるべく入口から離れた真ん中の席Cに座るようにしましょう。

ブレインストーミングではホワイトボードに近い席で議論を可視化する

会議の目的がブレインストーミングだったり、複雑に絡まった問題点を解き明かしながら解決策を検討するような会議の場合は、ホワイトボードの近くに座るのが鉄則です。

ブレインストーミングの場合は、「私が書記をしますね」と言って、参加者の発言をホワイトボードにまとめていくだけで、あなたの会議での価値がとても高まります。

また書記をすることで、出てきたアイデアをグルーピングしたりカテゴリー分けしたりと、自由自在に整理でき、最終的にはブレインストーミングの中核を担う働きができると思います。

複雑な問題を話し合っている時は、議論が空中戦になることが多く、何が論点なのか分からなくなることもしばしば。

そんな時に、「ちょっとホワイトボードで整理させていただいてもよろしいですか?」と言いながら、ホワイトボードに書き始め、「今、問題になっている点はこれですよね? これを解決する方策は3つあって、それぞれのPros/Cosnはこういう点になっている、という理解なのですが、あっていますか?」と参加者の方を振り返りながら議論を進めて行けば、その会議は成功です。

今まで話が噛み合っていなかった参加者が同じ目線、同じ前提条件で話を理解できれば、きっとその会議は有意義になるはずです。

このように、議論が中心の会議の場合は、ホワイトボードに近いFかHの席に座ると良いと思います。(G席も悪くはないですが、参加者の方を振り返る時に、右と左を交互に見ないといけないので少し効率が落ちます)。

キーマンを説得したい場合は、隣の席か、L字の場所に座れ!

先ほどのスティンガー博士によれば、真正面の席に座った者同士は、心理的距離が遠く感じるようになり、会議で対立しやすくなると言われています。

一方、隣同士で並んで座った人や90度のL字形の位置関係になった人とは敵対しにくいと言われています。

交渉や商談の際は真正面に座るのが定石ですが、円滑に物事を前に進めたい打ち合わせでは真正面は得策ではないです。

従って、打ち合わせでは、キーマンの隣に座るか、キーマンとL字形の位置関係になるように座るのがオススメです。

なお、上司や目上の人に何かを提案する時や説明する時は、横並びよりも、L字形の方がよりフォーマルかつ親近感のある印象を出しやすいのでオススメです。

実際にあった場面として、私の元上司で人心掌握術に長けている人がいたのですが、その人は目上の方やキーマンに対して、意図的にL字形を作る座席に誘導していました。

とはいえ、「意図的にL字を作るって、難しくないですか?」と思われるかもしれません。

実は簡単なコツがあります。打ち合わせの前に会議室に入って、あなたはA席にスタンバイしておき、プレゼン資料をB席に置いておいてください。

すると、会議室に入ってきたキーマンは自然にプレゼン資料が置いてあるB席に座ってくれます。(これは私の元上司の入れ知恵ですが、笑)

提案・説明しやすいL字形の座席に誘導できれば、きっと、そのあとの提案も進めやすくなると思います。ぜひ、試してみてください。

仕事ができる人は真正面の座席の使い方を心得ている

真正面の座席は会議で対立関係になりやすい、と言うことは前述しました。つまり、会議を円滑に進めるためには、真正面に誰が座るか?と言うことがポイントになります。

もちろん、終始和やかな会議になりそうであれば何も気にしなくても良いですが、中にはハードな交渉が必要な社内会議もあるかと思います。

そんなときは、あなたの味方になってくれる上司またはキーマンに真正面に座ってもらうのが効果的です。

隣に座ってもらうことで自分の発言をサポートしてもらうという手段もありますが、そうすると、真正面からのオフェンスに対しての防御手段が弱くなります。

ということで、真正面を味方でブロックしてしまう、というのがこの座席配置のキモです。

また、真正面に味方が座ってくれて、会議中もあなたの目の前でうなづいてくれるだけで、緊迫した会議でも安心感を持って進めることができます。

もし、大事な会議がある場合には、上司や同僚に真正面に座ってもらうようにお願いしてはいかがでしょうか。

まとめ: 明日の会議で座る位置は決まりましたか?

ここまでの4つの座席配置のコツをまとめます。

  1. リーダーシップをとりたい時は、入り口から遠い真ん中の席(C)でどっしり構える
  2. ブレインストーミングをしたいときは、ホワイトボードに近い席(FまたはH)を死守する
  3. キーマンを説得したい時は、L字形の座席配置に誘導する
  4. 緊迫した会議では、味方に真正面の席に座ってもらう

いかがでしたでしょうか。

仕事ができる人は、会議の目的とその日の流れと自分の役割分担をイメージした上で、座る位置を変えていたりします。(身近に仕事ができるな、と思う人がいれば、注意して見てみると、色々と参考になると思います)。

「座席を制するものは会議を制する!」ということで、明日の会議からぜひ実践いただいて、この効果を試していただけたらと思います。

本記事は以上です。会議で座る位置を制したら、次はプレゼンや議論の関連記事もおすすめです。ぜひ読んでみてください。

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本サイトの運営者。社会人になった後、周囲から仕事ができないと思われて、自分の人生が真っ暗闇に感じた辛い日々を過ごす。その後、奇跡的な復活劇を遂げ、その勢いのまま、グローバルプロダクトマネジャーを経験。全く喋れなかった苦手の英語もビジネスで会話ができるレベルまで押し上げ、今はグローバルや日本の幹部と直接コミュニケーションをするポジションで仕事をしている。 専門分野は、プロジェクトマネジメント、アカウント・ファイナンスなど。自分のように、仕事で悩んでいる人や大きな壁を感じている人が現状打破できるように、という想いで本サイトを立ち上げた。