意外な落とし穴。英会話スクールがビジネス英語上達の近道ではない理由

『オススメの英会話スクールを教えてくれませんか?』

『どのように英語を勉強されました?』

最近、こんな質問を周りから受けることが増えました。

私の会社はグローバル企業と言いつつも、最近まで日本国内事業も強かったので英語を使わない職種も多かったのですが、日本事業の成長が鈍化してからは急速にグローバル志向が進んでいます。

それもあってか、従業員の英語スキル向上が至上命題となっており、冒頭のような悩みを抱える人が急増している状況です。

この記事では、同じような悩みを抱えるビジネスパーソンに、私が英語を話せるようになった過程を紹介するとともに、オススメの勉強法をお伝えしたいと思います。

外国人との英会話レッスンで英語が話せるようになるという幻想

英会話を勉強しようと思うと、真っ先に思い浮かぶのは、マンツーマン英会話やオンライン英会話かもしれません。

そして実際に、多くの方は『外国人と英語を話して、英会話を実践することがビジネス英会話の近道だ』と思っているかもしれません。

でも、本当にそうなのでしょうか?

実際に何年もマンツーマン英会話レッスンやオンライン英会話を続けた経験から、私は『マンツーマン英会話レッスンは英会話向上にはとても非効率』と考えています。

マンツーマン英会話を受けた方は実感があると思いますが、自分の英会話スキルが未熟であればあるほど会話が成り立たないので、必然的に相手に質問を聞き直したり、相手が説明する時間が増えていきます。(実際には自分が喋っている時間は多くないという隠れた事実、、)

さらに、いざ自分の喋るタイミングになっても、上手く説明ができず、メチャクチャな文法と単語で何度も継ぎはぎしながら説明して時間を使います。

そんなこんなで45分程度の1レッスンを終えて、なんだか自分は頑張ったな! という仮初めの達成感(実際には単なる徒労感だったりする)を得ながら帰るわけです。

でも、結局、そのレッスンが終わって、自分が実際に電話会議やテレビ会議で瞬間的に口から出てくるフレーズが増えたかと言うと、、、何も変わってなかったりします。

これは全て私の実体験(失敗談)ですが、もしかしたら、皆さんも少しは心当たりがあるかもしれません。(私ほどひどいわけではないにしろ)

もちろん、マンツーマン英会話で伸びる方もいるので、それを否定するものではないですし、自分の話したいことがスラスラと出てくるレベルに到達している人であれば、対面式の英会話は効果的だと思います。

ここで問題提起したいのは、自分の目的とレベルに合った勉強法を選ばないと、実は大金を払っているのに全然成果が出ないまま、お金の浪費になってしまう可能性がある、ということです。

テレビやメディアの広告に流されずに、しっかりと、自分に合った勉強法を選ばないといけないということです。

多くの人は英語を話す練習をせずに実践に臨んでいる事実

あなたが英会話スクールに通う理由はなんでしょうか?

もちろん、英語で自分の伝えたい想いや考えを表現して、それを相手に理解してもらえるようになることですよね。その目的はビジネスだったり、留学だったり、するわけです。

ところが、多くの人が、一番大事な『英語で自分の想いや考えを表現する』という点について、訓練を怠ったまま実践に進んでしまっていること(または、そのように誘導されてしまっていること)が問題だと私は考えています。。

例えば、スポーツを思い浮かべてください。なんでも結構ですが、分かりやすいゴルフを例にあげたいと思います。

ゴルフで良いスコアを取るためには、自分の思うところにボールを飛ばす技術を練習しないといけません。

経験がない人が、いきなり上級者とラウンドしても、全然ダメなわけです。ボールが思う方向に飛ばずにゲームにすらならない状態です。

そんな状態であれば、言われることは単純です。『もっとスイングやパッティングの練習してから来い』と。

これはゴルフの例ですが、どんなスポーツでも同じです。いきなり素人が試合に出ても活躍はできません。その試合に必要な技術を練習して初めて活躍ができるわけです。

そして、全く同じことが英語でも言えます。

マンツーマン英会話が試合と考えると、そのために必要な『練習』ができていない人が多いと思います。かつての私がそうでした。

では、『練習』とは何か?  ということですが、前述した

『自分の伝えたい想いや考えを英語で作文すること』だと私は考えています。

英作文の練習なしで、英語を話せるようになるはずがないのです。

自分の言いたいことを英語で表現できないのにマンツーマン英会話スクールに通っても、とても非効率で、コストパフォーマンスが悪すぎます。

ここの項で私が一番言いたいのは、マンツーマン英会話スクールに通う前に、まずは自分で英作文の訓練をやるべき、ということです。

瞬間英作文という、とてもシンプルな勉強法

英語を話せるようになる方法は、実はとてもシンプルです。

口頭での瞬間英作文です。

それも使う文法は中学、高校の教科書に書いてある文法で事足ります。実は、私たちが過去に習った文法の組み合わせで、文の構造は作れてしまいます。

そして、そこに自分のビジネスで頻出する単語を載せるだけで、1年も経たずに必要な英会話スキルを身につけることができるはずです。

例えば、『この道を教えてください』というフレーズを瞬間口頭英作してください。

Please tell me the way

ですね。

これぐらいなら、かなりの人が即座に英語で話せると思います。

次に、『駅まで行く道』はいかがでしょうか? すぐに言葉が出てきますか?

the way to the station

ですね。

では、『ここから近いところにある駅』はどうでしょう?

the station which is near from here

これら3つを別々に作るぐらいなら、中学・高校英語をやってきた人なら、難なくできるわけです。

ところが、『ここから近い場所にある駅まで行く道を教えてください』という文章を即座に英語で言ってください、と言われると、TOEIC700点を越えていても、結構時間がかかってしまったりするわけです。

Please tell me the way to the station which is near from here.

という感じでしょうか。関係代名詞を省略して、

Please tell me the way to the station near from here.

の方が口語的で良いかもしれません。

この文章を作ることができれば、ちょっと単語を変えたり、イディオムを変えたりするだけで、ビジネスの現場で通用する表現ができるようになります。

例えば、

Could you please tell me the way to solve the system error which happened in last week? (先週起きたそのシステムエラーの解決方法を教えてくれませんか)

だったり、

I would like to tell you the way to achieve our project team’s goals efficiently by using this new system and tools. (この新しいシステムとツールを使って、私たちのプロジェクトチームの目標を効率的に到達する方法をお伝えしたいと思います)

のように。

今後のステップ:本気で英語を話したければ実践してみては?

いかがでしょうか。

もちろん、最初の頃は簡単な文章でも瞬間的に口頭英作文を作るのは難しいです。

それもそのはず、日本の義務教育では、簡単な文章を自分の口から発するという訓練をしてこなかったわけですから、当たり前です。(そして哀しい現実ですが、これこそが日本人が英語を話せない大きな理由なのです。)

とはいえ、社会に出るとそんな事情はお構いなしに、我々にスピーキングという難題が課せられることになるわけです。

そして、今まで簡単な文章すら瞬時に作って言葉にできなかった人が、いきなりマンツーマン英会話スクールに行ったらどうなるか?

もうお分かりですよね?

そう、とても効率が悪いわけです。時間もお金も無尽蔵にあれば良いですが、そんな人は極稀です。

ゴルフのラウンドに行く前に打ちっ放しで練習しておくのと同じように、マンツーマン英会話スクールに行く前に、まずは簡単なフレーズを自分の口で瞬時に発する訓練をしておくことが、実はとても大事なんです。

私も最初はさっきの “the way to the station” すら、直ぐには口から出てこない状態でしたが、一年間、この瞬間英作文を続けた結果、今では電話会議でも、よどみなく喋れるようになりました。

周りの人から私の変貌ぶりに驚かれるのですが、何よりも自分自身が一番驚いているわけです(なにせ、自分は英語のセンスが全くなく、一生英語を喋れないんじゃないか、と思っていたのですから)。

ともあれ、おかげさまで、グローバルのカウンターパートナーとも対等に話せるようになり、仕事の幅がとても広がりました。

もし、今、英語について悩んでいて、本気で自分のスピーキング力を伸ばしたいと思っているのであれば、この『瞬間口頭英作文』を試してみてはいかがでしょうか?

きっとあなたのこれからの人生を変えるキッカケになると思います。私がそうだったように。

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ABOUT US

ippo
本サイトの運営者。社会人になった後、周囲から仕事ができないと思われて、自分の人生が真っ暗闇に感じた辛い日々を過ごす。その後、奇跡的な復活劇を遂げ、その勢いのまま、グローバルプロダクトマネジャーを経験。全く喋れなかった苦手の英語もビジネスで会話ができるレベルまで押し上げ、2019年6月からはアメリカに赴任し、グローバル・リーダー/マネジメント達と仕事をしている。 専門分野は、プロジェクトマネジメント、アカウント・ファイナンスなど。自分のように、仕事で悩んでいる人や大きな壁を感じている人が現状打破できるように、という想いで2017年7月に本サイトを立ち上げた。
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