『これインターネットで調べてくれる?』
これは私の5歳の息子の言葉です。
『知らない事があれば、まずググれ』という鉄則を、小学生未満の子供が普通にお願いしてくる時代になったようです。
一方で、私の会社では、検索スキルが低い人や、そもそも「自分で検索してみる」ということに考えが及ばない人が未だに多いのも事実です。
そういう方は、『〇〇をしたいんだけど、何か良い方法を知らないか?』と周りの同僚に聞き回っています。
そのまま、『〇〇したい 方法』 でグーグルに打ち込めば解決するにもかかわらずです。
我々、大人のビジネスパーソンは、もう少しインターネットを使って自分で情報を探す習慣やスキルをつけていかないと、これからの若い世代に圧倒的な差をつけられて負けてしまう危機感を持った方がよいと思います。
ということで、この記事では、実際に私の会社であった話と、インターネットでの調べ方のちょっとしたコツを紹介したいと思います。
【事例】PDFのExcel版が欲しくて、入手方法を聞き回っていた社員
先日こんな事がありました。
私の同期Mから、社内プロダクト情報がまとまったレポートのExcel版がどうしても欲しいとのことで、どこかのシステムからExcel版をダウンロードできないものか? というお悩み相談がありました。
どうやら彼はPDF形式は持っているようなのですが、それだと自分でデータ加工ができないので困っている、ということでした。
要するに、彼のニーズは、『今のPDF資料のデータを加工したい』だったので、私は『それなら、PDFをExcel形式に変えたらいいんじゃない?』と伝えました。
すると彼は、『えっ、でも、どうやってPDFをExcelに変えたらいいのか分からないし、、』と言い出したので、私は内心ちょっと驚きつつも、『PDF Excel 変換』とかでググれば出てくるよ、という詳細方法と、実際の検索結果のリンクまで教えてあげました。
結局、同期Mが悩んでいた1日という時間は、google検索で1秒で解決する内容でした。
このように検索でモノゴトを解決できることは意外に多く、これができるかどうかで、仕事のスピードにも圧倒的な差が生まれてしまうものです。(例えば、私の会社の部長陣は、ちょっとしたPCイシューで、数時間ぐらい時間を潰してしまったりしていますからね、、)
今回はPDFからExcelへの変換方法だったので、ITリテラシーがある人は知っていると思いますが、たとえば、Microsoft sharepointでのサイト構築とか、Microsoft MS Projectでの◯◯など、普通に仕事をしているだけでは扱わない知識が必要な場面も出てきます。
ただ、そういう場合でも、調べる方法を知ってさえいれば解決できてしまうことも多いです。そして、そういう目的の情報をすぐに入手できるかどうかが、中・長期的にも仕事のパフォーマンスにジワジワと効いてくることになります。
また、検索スキルは、学習速度(ラーニング・アジリティ)にも関係します。私はファイナンスに転向後、ゼロからExcelを学んだのですが、全部google検索での独学です。『◯◯したい excel 関数』という検索キーワードで業務に必要な関数やモデルの組み方を学んでいきました。
業務に必要な汎用スキルをいち早く習得する際にも、検索スキルは非常に重要です。
【コツ・Tips】Googleや社内ウェブサイトでの検索が基本
情報収集の中で、もっとも基本になるのが、グーグル(google)と社内ウェブサイトです。
一般的な話はグーグルで調べれば、大抵のことは解決しますし、社内特有のことは社内ウェブサイトである程度見つかります。
他の人に何かを聞くのは、ある程度調べ尽くして、もっと最新の情報が欲しいとか、実際の担当者の生の声が聞きたいとか、そういう次のステップにするべきなのです。
ご参考までに、グーグルやヤフーでの検索のコツ・Tipsを以下記事にまとめているので、興味がある方はどうぞ。以下のようなコツを紹介しています。
- 検索キーワードを限定して検索
- タイトルにキーワードを含むページを検索
- PDFのみ検索
- AまたはBを含むものを検索
- 敢えての虫食いで広い可能性を検索

【コツ・Tips】日本語検索で見つからなければ、英語検索をすべき
検索するネタにもよりますが、日本語では検索ヒット数が少ない場合があります。
特に、海外の製品情報や日本ではあまり知られていない概念や文化の場合です。
こういう場合は、日本語検索ではなく、英語検索に切り替えるべきです。
英語を毛嫌いする人もいますが、英語検索の方がより数段、正確な情報を手に入れることができる場合も少なくありません。
考えてみれば、世界では日本語よりも英語を使う人口の方が多いわけで、当然、日本語のコンテンツよりも英語のコンテンツの方が多いです。
そうなると必然的に、英語コンテンツの方が、グーグル内での競争は激しく、よりクオリティの高いコンテンツが検索順位の上位に上がってきます。
試しに、先ほどの「PDF Excel 変換」という検索を、日本語と英語でやってみます。以下の画面をご覧ください。

日本語で検索すると、234万件がヒットしました。では、次に英語で検索してみます。

結果は、3,660万件ということで、10倍以上の違いがでました。
検索結果のボリュームが10倍も違うということは、英語の方がより正確かつ欲しい情報を入手できる可能性が高いということを示唆しています。
私も日本語の検索結果がいまいちの時は、すぐに英語検索に切り替えるようにしています。
例えば、リーダーシップ、オーナーシップ、コミュニケーションなど、元々が英語からきている定義や意味を調べる時などは、最初から英語で調べたりします。
日本語で検索すると、クオリティの低いコンテンツがヒットする可能性があるためです。(あとは、勝手に自己解釈したコンテンツなどがネットにあげられている場合も多いので)
なお、英語で検索する時は、言語設定も英語にしておくこともオススメしておきます。
こうしておかないと、せっかく英語検索をしても、日本語サイトが検索上位に出てきてしまうためです(googleは言語設定も考慮して、検索結果を表示してくれるためです)
念のため、以下にgoogleの言語設定の変更場所を貼っておきます。

【コツ・Tips】アメリカの会社のライセンス契約などを閲覧できるサイトを知っている?
googleでの英語検索に慣れてきたら、つぎは、もう一歩踏み込んで、様々なデータベースでの検索方法を覚えていくことがオススメです。
例えば、アメリカのSEC filingを検索できるサイトを知っていますか?
SEC filingとは、簡単にいうとSEC(米国証券取引委員会)に対して提出するべき財務諸表などのことなのですが、アメリカではありがたいことに、こういった企業の財務諸表や関連レポートが広く公開されています。そのデータベースがこちらです。
https://www.sec.gov/edgar.shtml

中でも、私が重宝しているのは、アニュアルレポートや四半期レポートに添付されている、他社とのライセンス契約の書類です。
このサイトでしっかり調べれば、競合他社が業務提携した会社と、どのような契約をしているのかを知ることができます。(逆に、自社の契約内容も競合他社に調べられていると思った方がいいです)。
先日も、とあるパートナー会社を巡る諸問題が発生した際、契約内容を知らずに「あれや、これや」と出口の見えない議論をしている部門長陣がいたので、このSEC filingで契約内容を調べて、論点の絞り込みなどを提案してあげました。これも検索スキルがあればこそです。(おそらく、私の事業部門でSEC filingで契約書まで探せる社員は、ほぼゼロです)。
具体的な方法としては、トップページの右上の「COMPANY FILING」をクリックすると、以下の画面に遷移するので、そうしたら、調べたい会社名を検索することができます。

もし、あなたの会社の競合がアメリカの会社だった場合は、このサイトを使いこなせるようにすることをオススメします。
例えば、ここで仕入れた情報などを分析して、上司や関連ステークホルダーに共有することだけでも、十分な価値提供ができるはずです。(google検索が苦手な人に、ここまでできるはずがありませんから)
SEC filingの調べ方については、もしニーズがあれば別記事で書いても良いかなとも思っているので、ニーズがあれば、以下のお問い合わせ先からRequestしてください。(現時点では、あまり筆が進まないため。ニッチすぎるので)
まとめ: “自分で” 検索する習慣がない人は、時代の流れに取り残される
最後にまとめていきます。
- 今は5歳の子供ですら、インターネット検索を知っている時代。
- ネット検索ができない大人のビジネスパーソンは、若い世代にすぐに追い抜かれてしまう。それも圧倒的な差をつけられて。
- 分からないことがあれば、まずはGoogleか社内ウェブサイトで検索する習慣をつけるべき。
- 日本語検索で見つからなければ、英語検索をするべき。むしろ、良質な記事を入手できる。
- 自分の業界の有用なデータベースをリスト化するべき。
- 筆者のオススメは、アメリカの会社の財務諸表やライセンス契約も検索できるhttps://www.sec.gov/edgar.shtml。このデータベースを知っている人はあまりいないため。
以上です。
google検索の話から派生して、ちょっとニッチな(でも、とても貴重な情報源)まで紹介してしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
我々ビジネスパーソンにとって、日々の業務を効率良くこなすためには、情報を広く素早く手に入れていくことが肝要です。
そして、そのためのプラットフォームはすでに出来上がっているのです。それも、懇切丁寧な形で。
若い世代は、どんどんこういったものを取り込んでいますし、使いこなしています。
同じテーマの情報を探すにしても、自分だったら1日かかるものを若手だったら1時間でできてしまうかもしれません。検索スキルの高さは、もはや業務パフォーマンスにも影響するのです。
だからこそ、時代の流れや若い社員に追い抜かれないように、我々ビジネスパーソンは、『知らないことを自分で調べる』マインドセット・習慣と、それを実現する『検索スキル』の両方を磨き続けていくべきだと思います。