会社で働いていると、どうしても色々な不満や将来のキャリアへの不安が生じてくるものです。
このままこの会社で働いていていいのか・・?
この会社のために働いて、この先何が得られるのか・・?
しかし、現状自分自身が置かれている立場で全力を尽くすことで、新しいチャンスを呼び寄せ、大幅なキャリアアップができるのも事実です。
今回は、英文学科卒業の派遣社員だった私(saki-m)が、20代で外資系企業のプロジェクトマネージャーになった体験談を踏まえ、仕事で新しいチャンスを呼び寄せ、キャリアアップするために必要なことについて、事例を交えて紹介させていただきます。
将来のキャリア・やりたい仕事を見極めること

厚生労働省が発表している「働く人の意識と就業行動」によると、仕事にやりがいを感じている人は年々低下傾向にあり、近年では、働く人の目的の半数回答が「お金を得るため」だそうです。
その他、若年層の自主退職理由として、会社の将来性や仕事内容に対する不満が理由になっているケースが多いようで、私も仕事に対する不満が理由で幾度となく退職を考えたことがあります。
好きでこの会社で働いているわけではない・・。
そんな悩みを抱えている方は、非常に多いのではないでしょうか?
夢はあるけど独立する勇気がない・・。
第一志望の会社に入社できなかったから、仕方なくこの会社で・・。
理由は様々ですが、現状働いている会社を退職せずとも、自分がやりたいことを見極めることで新しいキャリアをつかむ可能性が広がることもあります。
私の場合は、大学卒業後に外資系企業に派遣社員として入社。
顧客のクレームを受けるカスタマーサポート部門に配属され、長年の夢だった「英語を活かせる仕事」とはかけ離れた業務内容でした。
毎日顧客からのクレーム電話の対応に追われ、長時間怒鳴られて精神的に参ってしまう日も・・。
時間を浪費しているとしか考えられない・・。
派遣社員で今後この会社で働いていて、何か得られるものはあるのだろうか?
そんな不安に押しつぶされそうになりながらも、仕事から帰宅した後「その会社」と「ビジネス英語の勉強」を毎日必死に続けました。
派遣社員でありながらも、「この企業で正社員になって英語を活かして仕事をする」という自分自身のキャリア・ビジョンが明確になったことが、頑張れた秘訣だったのかもしれません。
そして、実際に自分のキャリア・ビジョンが明確になってからは、物事がどんどん良い方向に進みました。
仕事が終わった後、毎日のように夜まで勉強をして、TOEIC TESTで高得点を取得。VBAを中心に簡単なIT関連の資格も同時に取得しました。
それを企業の上司にアピールし続けることで、ヘッドハントにより約1年半後に念願の大手外資系企業の正社員になることができました。
将来のキャリアを持ちつつ、今、その場で全力を尽くすこと

1年半が経過して、ようやく「英語を活かせる仕事(描いていたキャリア)」にたどり着くことができましたが、今度はそれだけでは満足できなくなり、IT関連の仕事に興味を持ち始めました。
そこで私が目をつけたのが、本社アメリカと各国の支社合同で自社の管理システムを開発・運用しているプロジェクトマネージャーというポジション。
このポジションであれば、英語も活かせるしIT関連の仕事に携わることもできる!
そう思った私は、まずは現状の海外貿易の仕事をしっかりとこなし、貿易実務検定試験で資格取得に成功。
現状与えられている業務において全力を尽くし、1年程度で実績を残しました。今与えられている仕事で実績を残さなければ、次のステージには勧めないと考えたからです。
そして、今度は会社のシステムの基盤であるOracleシステムについて勉強をして、上司にアピールを重ね、正社員になって1年程度(入社後2年半程度)が経過した頃、部門の代表としてプロジェクトマネージャーに任命。
本社アメリカと日本を行き来しながらも、システム開発・運用におけるプロジェクトマネジメントを経験しました。
現状興味がない仕事であっても実績を残すよう全力を尽くし、「自分が行きたい場所・キャリア」を明確にすることで新しいチャンスを呼び寄せることを、当時の会社含め、これまで様々な会社で幾度となく経験してきました。
仕事が終わって疲れて帰宅・・。その後に時間が許す限り勉強をするような毎日でしたが、「自分がやりたいこと・キャリア」が明確になっていたからこそ、頑張れたのだと思います。
キャリア人事権を持つ上司に、上手にアピールすること

私が今まで会ってきた、いわゆる「成功者」の人たちは非常に人間関係を上手に活用しています。
まさに、アピール上手という言葉がふさわしく、対顧客にしろ直属の上司、さらにはその上の上司など、「自分の成功に必要となるキーパーソンに対して自分を売り込む力」に長けているという共通点があります。
大学卒業後に社会人になった時点では、この成功者の法則的なものをビジネス書で読んだ程度の私でしたが、長年様々な会社で働き、成功者たちを見てきた中で彼らの「自身を売る力」を実際に目の当たりにしてきました。
私の場合は、喫煙者であったことから喫煙所での何気ない上司との会話で、「そういえば、この前こんな試験に合格したんですよ」。
などと何気なく知らせたり、昼休憩のときに上司に自ら話しかける。
そんな、地道な努力を続けてきました。
上司が話すビジネス関連の話に対して、いかに自分の考えを述べることができるのか。話を広げることができるのか。
そんな些細なことも重要だと感じています。
上司によっては、部下に意見されること自体を嫌う人もいますが、そんなときは、上司の意見を肯定しながらも自分の意見をさり気なくプラスアルファしながら会話するなど、キーパーソンとなる人の人柄も考慮した上で、自信を売り込む方法を考えます。
その他、常日頃から自分の業務内容だけでなく、キーパーソンとなる人が携わっている仕事に関しての情報収集をしておくと会話が弾み、自分をアピールしやすい環境を作ることができます。
こつこつ毎日頑張っているのに評価されない・・。
そんなときは、自分の夢を実現するために必要となるキーパーソンに対して、いかに上手く自分を売り込めるか?
その手法を考えてみるのも良いかもしれませんね。
そして、アピール上手になるために何より重要なことは、どんなに苦手な人間であっても割り切って関わり合い続けること。
私も当時の上司は男尊女卑の傾向があり、非常に苦手なタイプ・・。
しかし、自分の目標を達成するため!と割り切って、日々の些細なアピールを積み重ねてきた結果、その人に評価されて大手外資系企業でプロジェクトマネージャーとして活躍することができました。
- やりたい仕事を明確にする
- 現状の仕事で実績を残す
- 仕事に関わる資格を取得する
- 自分自身を売り込む手法を身につける
- 全ては自分のためだと割り切る
以上が、私が派遣社員から正社員、そして20代で海外プロジェクトのマネージャーを務めるまで、キャリアアップに成功した経緯です。
今、その場で全力を尽くすことが新しいチャンスを呼び起こす!
どんなに嫌な仕事であっても、「自分の目標を達成するため」だと思うと、案外頑張れるものなのかもしれませんね!