【父の言葉】会社で出世したければ「金、酒、女」だけには気をつけろ

【父の言葉】会社で出世したければ「金、酒、女」だけには気をつけろ

『会社で出世したければ、金、酒、女の3つには注意しなさい』

これは、大学院を卒業し、まさにこれから社会に出ようとしていた私に向けて、父が送った言葉の1つです。

私の父は、銀行員でした。銀行というのは、他の業界と比較して、厳しい出世争いを繰り広げることで有名です。そして銀行では、ちょっとした隙が命取りになって、出世ルートから外れるということはよくあること、というのが父の言葉でした。

この言葉を聞いた当時、『別に自分は会社で出世をしたいわけではないし、、』と他人事のように捉えていました。ただ、それでもこの言葉は当時の私に強烈な印象を残していたようで、潜在意識の中に「金、酒、女」の3つへの危機意識が刷り込まれていたようです。

そのおかげか、この3つに関してトラブルもなく今まで過ごせてきました。一方で、この3つで不評が立ってしまって左遷されたり、退職を余儀なくされた人を数多く見てきました。

この記事では、会社のお金の使い方、お酒を飲む際の注意、女性との関わり方、について今一度、考察したいと思います。

会社のお金の使い方が汚い人は出世できない(しちゃいけない)

『お金の使い方は、人柄を映しだす』

これは私の持論です。

政治経済ニュースで、みなさんも有名政治家のお金に絡んだ汚職などを聞くことが多々あると思いますが、これは我々ビジネスパーソンにとって他人事ではありません。

政治家がお金の使い方に気をつけるように、我々ビジネスパーソンも会社のお金の使い方に注意をする必要があるのです。

たとえば、日常で使う雑費や、出張時の旅費やホテルの宿泊費などです。

昔、私の会社では、宿泊出張時の際、QUOカード付きホテルに泊まって、QUOカードを着服するということが多発しました。

会社の中には、こういったことに嗅覚がある人がいるようで、どこからかQUOカード5,000円付きの安宿を見つけてきて、連日泊まっていた人もいました。もちろん、そういった目立ち過ぎた人たちは見せしめとして処分されました。

他にも、地元が北海道の社員が、北海道へのダミー出張を混ぜ込んで、こっそり実家に帰っていたこともありました。もちろん、その人のダミー出張はバレてしまい、処分されたことは言うまでもありません。

きっと、最初は本当の北海道出張だったと思うのですが、続けるうちに、ダミー出張を入れる誘惑に勝てなくなってしまったのだろうと思います。

また以前、とある部長が会社の交際費を使って、自分の行きつけの店にお金を落としていることが問題になったことがあり、私も経理・財務担当者として、その部長のすべての会計データを洗い出したこともあります。

その部長が、いつ、どこの店で、何人で、どれくらいのお金を使ったのか、を会計システムから抽出してきて分析しました。

私はアカウンティング・ファイナンスの部署にいるので、こういったお金の使い方がグレーな人がいると、すぐに話題になります。そして、そのグレーがブラックになる前に注意・改善させて会社を守る必要があるわけです。

こういう会社のお金の使い方に問題がある人の共通点は、『会社のお金を、人のお金だと思っている』ことです。

つまり、他人事です。

自分のお金だったらやらないようなことを、会社のお金なら平気でやってしまうマインドセットが問題なのです。

たとえば、私は宿泊出張であれば、なるべく安めのホテルを選ぶようにしています。たとえ会社のルール上、もっと良いホテルに泊まれたとしてもです。

標準的な設備だけで選べば、安いビジネスホテルはいくらでも見つかるものですし、目的はビジネスなので、無駄に高いホテルに泊まらなくてもよいと考えているからです。

もちろん、会社の宿泊費上限一杯まで使って豪華なホテルに泊まるのもルール上は問題ありませんが、そういうマインドセットの人は、無意識にどこかで甘えが出てきてしまうことがあるので留意が必要だと思います。

お金の使い方には、その人の人柄が出ます。

私も忘れないように、常に言い聞かせています。

お酒の席で人格が変わったり、悪口・陰口をいう人は出世できない

最近、酔った勢いで、酒の席での暴言などがSNSや動画投稿サイトに投稿されて問題になるニュースを見ました。

今までは、酒の席での悪口で済んでいたことが、公の場に記録として出てしまうことで、より問題を大きくしてしまった、という事例です。

こういった事例では、たしかにスマートフォンの普及も一役買っているかもしれませんが、もっと本質的な部分に着目すると、問題は『酒を飲んだら、つい、人の悪口・陰口が出てしまったり、終いには暴言まで発展してしまうこともある』という点ではないでしょうか。

私の会社でもよくいるのですが、普段はとても優しくて温和な方なのに、お酒を飲むと、性格が変わってしまって、暴言を吐くようになったり、暴れ回ったりする人がいます。

ここまで行かなくても、お酒を飲むことで、人の悪口や陰口を言い出す人はかなりの割合で遭遇します。

お酒の席で、人の悪口や陰口をいうということは、『自分がいない時には、自分の悪口も言っているかもしれない』という不信感を相手に抱かせることにもなりますし、誰にとってもメリットがありません(本人はスッキリするのかもしれませんが)

そして、こういったことは、お酒の席だからと言って無かったことになるわけではなく、参加者の記憶にしっかりと残っていくので、本当に注意が必要です。

みんな酔っ払って覚えていないだろう、というのは単なる希望的観測で、上司たちや目ざとい人たちは、お酒に酔っ払う人たちをしっかり観察しているのだから、恐ろしいものです。

もちろん、お酒に飲まれずに、普段とほとんど変わらない人は問題ありませんが、『お酒飲むと、変わるよね』と言われたことがある人は、本当に気をつけたい方がよいと思います。

そういう人達は、本人がいない場所で、マイナス評価をされている怖い現実を私は何度も見てきました。

実際に、お酒で人が変わってしまったり、悪口・陰口が出てしまう人達は、あまり出世していない傾向があります(お酒だけが理由ではないですが)

また、お酒で失敗している人が、高い確率で併発させるのが、女性問題です。

女性関係に甘い社員は飛ばされるか、辞めさせられる

芸能人の主な失脚原因が女性問題であるのと同じように、会社でも左遷・降格のもっとも大きな原因に、女性問題があります。

不倫やセクハラ問題で飛ばされる人は案外多いのが現実です。

男性が課長や部長などの部下持ち役職になると、それだけ女性の社員・派遣社員を部下に持つことになるわけですが、この時に女性社員との距離感を見誤ってしまうあまり、出世コースから外されてしまう人を幾人も見てきました。

とても怖いのが、女性の扱いに上手い人でも、今度は、他の女性たちの嫉妬や妬みによる告発によって飛ばされてしまうから、もう手の打ちようがありません。

女性に対しては特に公平に接しないと、あとで大変なことになります。

私の中での結論は、「女性社員とは一定の距離を置くこと」です。これに尽きます。

また、女性は噂話が好きな生き物です。

たとえば、会社内で、女性社員や女性派遣社員と恋愛でもしようものなら、自ら地雷原に突撃していっているようなものです。

運良く結婚まで漕ぎ着ければいいですが、途中で別れでもしたら、そのあとは地獄の会社生活が待っています。

あることないことを囁かれて、女性陣達からの非難を浴びて、沈没していった同僚を見てきました。

それを横目に、社内恋愛なんてするもんじゃないと胸に誓ったものです。

またこれは父の話ですが、銀行では『たとえ何も意図がなかったとしても、女性行員とは2人でご飯に行くな』という教訓があったそうです。

女性は噂話が好きな生き物なので、ご飯に行った女性が友達に話し、その友達がまたその友達に話し、というルートで一気に広まっていくようです。

そうすると、女性問題に甘いやつ、という噂が広がり、出世争いでビハインドになるという話をしていました。

普通の会社では、ここまでではないにせよ、会社内で女性との距離を一歩でも縮めようとするということは、その何十倍ものリスクが裏に潜んでいることに気づくべきです。

こんなこと当たり前だろう、と思うかもしれませんが、女性問題で沈んでいった先輩、同僚、後輩が意外に多いので、私もいつも驚いている次第です。

まとめ:金、酒、女の誘惑からいつでも逃げれるようにしておく

ビジネスマン

いかがでしたでしょうか。

世の中のゴシップネタをみてみると、大体のことに、この3つが絡んでいることが分かります。

それだけ、人間の欲望を掻き立てる事柄なのだと思います。

この記事を読んでいる賢明なビジネスパーソンのみなさんは、おそらく、自らこの3つの領域に足を踏み入れることはないとは思います。

しかし、時として、あなたに近しい同僚や先輩、そして上司から、この3つについて誘惑されることがあります。それはトラップの時もあれば、何の悪気もなくという場合もあります。

そして、その場の雰囲気に流されてしまった結果、この3つのトラブルに巻き込まれてしまうケースがあります。

でも、雰囲気に流されるかどうかも、自分の判断・決断なのです。後から言い訳はできません。

だからこそ、この3つとは距離を置くことを常日頃から自分の心に強く刻んでおき、誘惑からすぐに逃げ出せる準備をしておく必要があります。(これが隙がないということなのだと思います)

結局のところ、「金、酒、女」の3つに対して、ディシプリン(規律)を持っている人は、ビジネスパーソンとして信用がおけるので出世していくのではないでしょうか?

父が真に言いたかったことは、『ビジネスパーソンとして信用の足る人物になれ』ということだったのだと今では思います。

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本サイトの運営者。社会人になった後、周囲から仕事ができないと思われて、自分の人生が真っ暗闇に感じた辛い日々を過ごす。その後、奇跡的な復活劇を遂げ、その勢いのまま、グローバルプロダクトマネジャーを経験。全く喋れなかった苦手の英語もビジネスで会話ができるレベルまで押し上げ、2019年6月からはアメリカに赴任し、グローバル・リーダー/マネジメント達と仕事をしている。 専門分野は、プロジェクトマネジメント、アカウント・ファイナンスなど。自分のように、仕事で悩んでいる人や大きな壁を感じている人が現状打破できるように、という想いで2017年7月に本サイトを立ち上げた。
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