市場価値を飛躍的に高める『スキルの掛け算』がキャリアアップに効果的

自分の市場価値を高めるためにはどうしたら良いだろうか? どうやって、他の人との差別化をしていけば良いだろうか? これからどんなキャリアを歩んで行けばいいのだろうか?

これらは会社で働いている人であれば、皆悩みながら色々と模索していることだと思います。

そのキャリアに関する質問の一つの答えとして、「スキルの掛け算」があげられるのではないでしょうか?

例えば、2つの得意なスキルを掛け算することで、

  • 自分の市場価値が飛躍的に高まり、キャリアアップに繋がる
  • シナジー効果が期待でき、それぞれのスキルの成長スピードも上がる
  • 仮に片方のスキルの市場価値が下がっても、もう片方でキャリアプランを引き直せる(将来のリスクヘッジになる)
  • 2つの分野を広げていくことで、視野が広がり、人脈も広がりやすくなる

といったメリットが生まれます。

この記事では、スキルの掛け算について考察していきたいと思います。

一つのスキルではその分野のエキスパートに勝てない

例えば、英語が得意な方であれば、海外取引を業務内容にしている会社へのキャリアアップなどを検討されるかもしれません。

ただ、そこで立ちはだかるのが、もっと英語が堪能な帰国子女です。ネイティブ並みの英語力を持っている子女たちを目の前にすると、いくら英語が得意だからと言っても敵わないと感じてしまうわけです。

つまり、ある分野で得意なスキルを持っていたとしても、その道のエキスパート以上の存在になるのは難しいということです。

では、英語の他に会計・経理のスキルを持っていたらどうでしょうか?

英語ができて会計・経理ができる人材となると、なかなか見つかりません。会計・経理のスキルはそれ単体でも市場価値がありますが、そこに英語という、もう一つのスキルが上乗せされることで、市場価値がグッと高まるわけです。

つまり、その分野のエキスパートには勝てなくても、そこそこできる2つの分野があれば、それを掛け合わせた分野で勝負すればいいのです。

他の例でいうと、メーカーで働く場合で、「技術者として3年、営業として3年の勤務経験がある」というようなケースです。

技術面では、その道10年以上のベテランにはかなわないかもしれません。営業スキルも、その道10年以上のセールスマンには劣るかもしれません。

でも、技術を理解していて、かつ、顧客に営業ができる人はそんなにいるでしょうか? きっと、その人にしかできない顧客への提案ができるはずです。

キャリアの希少性だけでは無意味。市場のニーズとのマッチが重要

前述したように、一つの分野だけで戦うのはかなり大変です。

自分がその分野に長年携わっていれば良いですが、数年程度の経験では、自分よりももっと知識もスキルも持っている人がたくさんいるわけです。

そんな多くの中から、あなたのことを貴重な人材だと思ってもらうにはどうしたらいいでしょうか。

貴重な人材ということは、つまり、他にはない希少性があるということです。他に代役がいない、取替えが効かない、という意味です。

そうなるためには、他の人にはないスキルセットが必要になってきます。それはつまり、スキルの掛け算です。

例えば、技術が分かっていて、かつ、マネジメントができる人であれば、技術が分かるプロジェクトマネジャーとして重宝されるはずです。 プロジェクトを成功させるには、技術とマネジメントを高いレベルで習得している人材が必要なのですが、こういった人材は少ないからです。

これこそ希少性であり、代役がいないという人材です。

注意するべきは、スキルを掛け算して、せっかくキャリアに希少性を持たせても、市場のニーズがない場合です。

システムに詳しいです。経理に詳しいです。これでプロジェクトマネジャーになれるでしょうか?

これだと、Noになる可能性が高いです。 プロジェクトマネジャーに求められるスキルではないからです。

ただし、システムと経理の組み合わせは、会計監査法人で働く上では、この上ない強み・差別化スキルになります。

その希少性は、別の場所で輝くわけです。 要するに、希少性を追い求めながら、かつ、市場ニーズがあるところを狙っていく、ということです。

自分なりのスキルの掛け算(スキルA x スキルB)でキャリアアップを考える

スキルの掛け算と簡単に言っても、自分にはそんなスキルはないし、、、と思われる方もいるかもしれません。

心配には及びません。誰にとっても、必ず、好きなこと、得意なことがあるはずです。

今の仕事には直結していなくとも問題ありません。 あなたの好きなことや趣味、特技や得意なことは何でしょうか?

まずは、それらを大事に中級レベルのスキルになるまで育てていくことが大事です。

中級レベルというのは、その道の3年程度の経験値としてください。 具体的には、1日8時間として3年間(1年を250営業日とします)の経験とすると、約6,000時間でしょうか。

例えば、私の事例でいうと、このウェブサイトなどが該当します。私は半分趣味みたいなもので、数年前からブログやサイト運営を始めています。

もちろん、最初は右も左もわからない超初心者でしたので、アメーバブログなどの既製品を使うことからスタートしました。そして色々と工夫したり学んでいく中で、最終的には、自分でドメインを借りて、自分専用のサイトを構築して、そこでブログやウェブサイトを運営するようになりました。

現在、このサイト以外にもいくつかのサイトを運営しており、サイト運営費用をまかなう程度の収益はあげています。

これは趣味みたいなものですが、仮に私がIT業界にいたり、広告業界にいたとしたら、おそらく、このサイト運営スキルを掛け算に使えたかもしれません。

残念ながら、今の私の業界と職種と、このサイト運営スキルの親和性はそこまで高くはないですが(それでも、活用できている部分はありますが)、こういう趣味や特技を仕事のスキルに近づけていって、あなただけの希少価値を作り出すことも一つの方法と言えます。

キャリアに使えるスキルの掛け算はあなたの中に眠っている

いかがでしたでしょうか?

市場ニーズに合わせるあまり、全く未知の分野のスキルをゼロから積み上げていくのは大変で時間がかかります。

しかし、プライベートなどで少しでも関わっているスキルであれば、学習スピードも早く、仕事で使える3年の経験値まで育てるのは、そこまで難しくはありません。

まずは、あなた自身の中で、好きなこと、得意なこと、趣味や興味があることを、もう一度見つめ直してみてはいかがでしょうか?

そして、他の人と比べて、ある程度詳しいものや熟練しているものが見つかれば、それはチャンスです。 将来のスキルの掛け算に使えるかもしれません。

もちろん、今すぐ、そのままビジネスで使えるか? というと難しいかもしれません。 でも、それを市場ニーズに合わせて育てて行けば、きっと将来のあなたのキャリアパスに活かせるスキルになると思います。

ぜひ、あなたの中に眠っているスキルの原石を見つけて、磨いてあげてください。

自分が立っている所を深く掘れ、そこからきっと泉が湧き出る。
- 高山樗牛 -(日本の文芸評論家、思想家、文学博士 / 1871~1902)

ABOUTこの記事をかいた人

ippo

本サイトの運営者。社会人になった後、周囲から仕事ができないと思われて、自分の人生が真っ暗闇に感じた辛い日々を過ごす。その後、奇跡的な復活劇を遂げ、その勢いのまま、グローバルプロダクトマネジャーを経験。全く喋れなかった苦手の英語もビジネスで会話ができるレベルまで押し上げ、今はグローバルや日本の幹部と直接コミュニケーションをするポジションで仕事をしている。 専門分野は、プロジェクトマネジメント、アカウント・ファイナンスなど。自分のように、仕事で悩んでいる人や大きな壁を感じている人が現状打破できるように、という想いで本サイトを立ち上げた。