【武井壮さんに学ぶ】仕事で成長する人/しない人の違いは、経験から○○を抽出しているかどうか。

仕事で成長する人、しない人の違いは、経験から○○を抽出しているかどうか

同じ仕事をしているのに、成長する人と、成長しない人がいます。

不思議に思ったりしませんか?

指導している人が優秀だからでしょうか? その人の才能が優れているからなのでしょうか?

成長速度を大きく左右する理由の一つとして、『その仕事経験から他の事例でも応用できる概念を獲得しているかどうか』があると私は思います。

極端に例えるならば、経験とは砂金が混じった泥水のようなものです。そのまま持っていても、正直なところ使い物になりません。

重要なのは、その泥水の中から、砂金、すなわち、普遍的に使える概念や思考方法というエッセンス」を抽出することです。

トップアスリートは、なぜ他のスポーツをやらしたら素人なのか?

武井壮

陸上競技・十種競技元日本チャンピオンであり、『百獣の王』という肩書きで有名な 武井 荘 さんをご存知でしょうか?

武井さんは、10種目競技を始めとして、その他あらゆるスポーツに万能な肉体派タレントです。何をやらせても、プロ顔負けのパフォーマンスを発揮されるのです。

なぜでしょうか?

その理由として、武井さんは、『意図的に、あらゆるスポーツに応用できるトレーニングをしていたから』と、TBSラジオ「たまむ」で語っていました。以下、引用します。

トップアスリートってみんなそうですけど、他のスポーツやらしたら素人じゃないですか。でも、これっておかしくないすか、と。

スポーツずっとやって頭のなかで思ったことをやろうとして練習してんのに、それがあんま育ってないってことじゃないですか。

要は育ってんのは反復練習した技術だけってことじゃないですか。これってもったいないな、と。

すごいアスリートにとっては僕、損失だと思ってんすよ。

だけども基本的な、ただ自分の身体を頭でそう思ったらそう動かせるって能力は応用性を生むんすよ。

一見すると、ちょっと過激な表現のようにもみえますが、よくよく考えてみると、これ、我々ビジネスパーソンの仕事に当てはまると思いませんか?

以下の武井壮さんのお話も見てみて損はないので、興味がある方はどうぞ。

その道の専門家ほど、分野外はど素人のパフォーマンスだったりする

専門家はど素人だったりする

その道10年から20年をずっと極めてきた仕事のスペシャリストなのに、少し違う分野になった瞬間、「仕事のど素人か?」 と思うようなトンチンカンなパフォーマンスになる人を見かけます。

まさに、武井さんが指摘しているような『育っているのは反復練習した技術だけ』というやつです。

特に、マニュアルや社内ルールに則って、淡々とこなしてきた人達ほど、この傾向にあると思います。

その定型業務や社内ルールの範疇のことについては、右に出る人がいないほど詳しいのに、いざそこから外れるようなイレギュラーが発生したり、新しい仕組みやルールを作る変化が起きた時に、途端にパフォーマンスが落ちてしまう人です。

こういう状態を名付けるとしたら、『抽象度をあげれないパターン』だったり、『応用がきかないパターン』だったり、『一般化ができないパターン』というのがよいでしょうか。

要するに、一つ一つの仕事を “その場面しか使えない事例” のように捉えているということです。

言い換えれば、仕事を断片的にしか捉えていなくて、断片を繋ぎ合わせきれていない、とでもいうのでしょうか。

本当に仕事ができる人は、たとえ異動で全く違う職種についても、すぐにキャッチアップして、ハイパフォーマンスを発揮してしまいます。

これは、今までやってきた仕事から、どんな仕事にも共通するエッセンスを抜き出してきたからなんだと思います。

その仕事経験を、どこでも使える普遍的なスキル・経験に昇華させているか?

このどこに行ってもハイパフォーマンスをあげられる人が、スポーツ界の武井さんです。

そして、武井さんは、以下のように面白い表現をしています。

ずーっと僕はスポーツの練習をするんじゃなくて、「武井壮を動かす練習」をしているわけです。

これができたらすべてのスポーツできるかったらそういうわけじゃないんですけど、これがスポーツをする、練習する前の基礎ってことです。

これがあって練習するのとこれがなくて練習するのでは、例えば同じ技術をみにつけるのに5倍から10倍くらいスピード違うと思います。 (中略)

だから僕は陸上はやってないけど、子供の頃から武井壮を動かす練習を十何年やって、そっから十種競技をやったからチャンピオンになったってだけの話。

この『武井荘を動かす練習』をしているという表現が衝撃的で、かつ、ストンと腹落ちしました。

まさに、あらゆるスポーツにつながる本質的な部分をトレーニングしているのが武井さんです。

言い換えれば、どんなスポーツにも必要で共通する普遍的な技術を練習されていたわけです。

これは私も少しばかり共感する点があります。私はプロジェクトマネジャーをやった後に、財務・会計の世界に足を踏み入れたのですが、明らかにキャッチアップスピードが今までと違うと感じました。

もちろん、財務・会計の知識なんてゼロでしたし、エクセルを使ったことも無く、専門性という点で苦労はしましたが、仕事の進め方はプロジェクトマネジャーの経験が圧倒的にアドバンテージになっていました。

例えば、基本中の基本ですが、自分の知らない分野のことを自分が理解できるまで質問して聞く』です。

プロマネは、専門家集団を束ねてプロジェクトを前に進めていく仕事ですから、その専門家たちに色々と聞いて理解して、仕事を進めて行かねばなりません。「人の話を聞いて理解する」なんて当たり前なのですが、これを即座かつ深くできる人でないと務まらないのです。

他にも、『自分の直接のレポートライン、スポンサーやサポーターなどの自分を取り巻くステークホルダーに対して、どうやって価値を提供していけばよいのか、などのステークホルダーマネジメントを考える』であったり、

『イシューが起きた場合の解決方法やエスカレーション方法、自分と相手の上司の巻き込み方などのコミュニケーションマネジメントプロセスを考える。』などもあります。

つまり、職種はガラッと変わっても、周りと協働して仕事を円滑に進めていく方法(武井さんの言う、武井荘の動かし方)は、同じだったんです。

そんな私に対して、当時の日本の上司から、『今までにこの部署に異動してきた人の中で、Ippoさんが圧倒的に成長スピードが早い』と言われたこともあります。

私にとっては、プロジェクトマネジャーの経験が、武井さんの言う『武井荘を動かす練習』だったんだろうな、と思います。

みなさんはどうでしょうか?

ちょっとしたことでもいいです、今の日々の仕事内容から、普遍的なスキル・経験・ノウハウを抽出したり、何か別の形に昇華させたりできないでしょうか?

この記事のように、一見関係のなさそうな武井さんのエピソードから、仕事に繋がるエッセンスに関連付けてみるのも1つの方法のように思います。

武井さんが言っている、『武井荘を動かす練習』とは、1つ1つの経験を通じて、自分の中に普遍的なチカラを溜め込んで行くことを言うのではないかと思います。

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ippo

本サイトの運営者。社会人になった後、周囲から仕事ができないと思われて、自分の人生が真っ暗闇に感じた辛い日々を過ごす。その後、奇跡的な復活劇を遂げ、その勢いのまま、グローバルプロダクトマネジャーを経験。全く喋れなかった苦手の英語もビジネスで会話ができるレベルまで押し上げ、2019年6月からはアメリカに赴任し、グローバル・リーダー/マネジメント達と仕事をしている。 専門分野は、プロジェクトマネジメント、アカウント・ファイナンスなど。自分のように、仕事で悩んでいる人や大きな壁を感じている人が現状打破できるように、という想いで本サイトを立ち上げた。