あなたは悪くない。細かい指摘ばかりの上司の話なんて、聞き流せばよい理由。

あなたは悪くない。細かい指摘ばかりの上司の話なんて、聞き流せばよい理由

この記事は直属の上司との関係に悩んでいる方に読んで欲しくて書いています。

特に、上司からの細かい指摘や注意を日常的に受けて、『自分は仕事ができないんだ』と落ち込んでいる方に向けて発信しています。

というよりも、そんな状況だった当時の私に向けて書いています。

たとえ上司の指摘が正論だったとしても、その正論を振りかざして叱咤激励をするのが真の上司なのでしょうか?

もし、自分のことを責めている方がいれば、それはすぐにやめて、上司のせいにしてください。自分を自責の念から解放しましょう。

では、早速、始めていきたいと思います。

細かい改善点ばかり指摘する上司の言うことは聞き流していい

元上司に “鬼軍曹” のような人がいました。

私が所属するそのチームは、その “鬼軍曹” がリーダーであり、その上にお飾りのようなグループ長がいるという陣営でした。つまり、私のチームのヒエラルキーのトップは、その “鬼軍曹” だったわけです。

そんな私のチームは、当時、周りからこのように言われていました。

『キミのチームって軍隊みたいだよね。”鬼軍曹” さんが右と言えば、全員いっせいに右に向くし、左と言えば左だもんね。』と。

そんな “鬼軍曹” もとい、私の元上司は、一挙手一投足について目を光らせ、細かなことでも何かをミスすれば、すかさず注意をしてくる方でした。

例えば、社内の少人数の打ち合わせにも関わらず、ポインターを持ってこないと怒られる、など(上司にとっては、ポインターがないと完璧なプレゼンと言えない)

例えば、メールで進捗報告した際、誤字・脱字はもちろん、「てにをは」まで直されたり。それも、単なるチーム内の情報共有が目的だったとしても。

もちろん、プレゼンのあとはダメ出しが待っています。しかも、場合によっては待ちきれずに、他部門にプレゼンしているその場で、ダメ出しをすることもありました。(後から、その部門の方に、御宅の上司は大変だねえ、と言われた覚えがあります)。

でも、ダメ出しの全ては正論なので、何も言い返せません。たしかに、改善すべきポイントではあるのです、理想的には。ですので、そんな私は当時、『すみません』としか言えませんでした。

そんな指摘が毎日、何回も何回も飛んできます。

何度、その上司の指摘を聞き流せればいいか、と思ったことかわかりません。

もう途中から、その上司は私のことを嫌いなのではないか、と思うようになりましたし、そんな上司は私のことをこれっぽちも評価していないだろうな、と思うようになりました。

それでも、私は心では泣きながらも、面と向かって、またはメールでこう言い続けました。

『いつも指摘いただき、ありがとうございます。自分に気づけなかった点を教えてもらい、感謝しております。今後も精進しますので、引き続き、ご指導お願いします』、と。

当時は、その上司の指摘について、反論できる余地は何もありませんでした。

だから、私はいつも自分の仕事のできなさに、落ち込み、自信を無くしていく日々でした。そして、肉体的・精神的にも追い込まれ、抑うつ状態に近いレベルにまでなっていました。(実は、頻繁に動悸を感じていたりしました)。

それでも、なるべく平静を保っていたつもりだったので、近くにいなければ、分からなかったかもしれません。あんなに、辛かった日々、人生に絶望した日々はありません。

ですので、もし、あなたが私と同じような状況にいる、または、これからなってしまった時には、これだけを伝えたいです。

『そんなの、聞き流していいんですよ。あなたの気にやむことじゃない。だって、上司がダメなだけだから。』、と。

なぜ聞き流していいか、という点を少しお話していきます。

真に部下を成長させられる上司は “フェア” である

この前、会社のグローバルコミュニケーション研修で、目から鱗の話を聞きました。

グローバル会社で出世していく人に求められる大事なスキルの中に「人材マネジメント」というものがあります。

これは会社を率いていく幹部には、部下の力を最大限引き出し、チームのパフォーマンスを向上させることが求められるからです。

では、具体的に、どんなことができないといけないのか?

その一つに、部下に対して、フェアな(公正な)フィードバックをすること、が挙げられます。

フェアなフィードバックとは、以下のようなものです。

  • まず部下のパフォーマンスの全体像を把握する。
  • その上で、よかった点もしっかりと評価する。
  • そして、改善するべき点も正確に伝える(本人の思い込みやバイアスに基づくものではダメ)。

例えば、プレゼンテーションを例にあげてみます。

100分のプレゼンがあったとして、その中で、3箇所だけ改善ポイントがあったとします。

その時に、『キミのさっきのプレゼン、あそこは直した方がいいね』などと言う上司は失格です。そんな上司は会社の重役になってはいけません。公正なモノの見方ができていません。

たしかに3箇所は改善すべきポイントかもしれません。でも、残りは良かったのであれば、ちゃんとそれも評価してあげるべきです。

それが全体像をフェアに見えている上司です。例えば、

『キミのさっきのプレゼンは全体的に良かったよ。特に◯◯の点などはとても分かりやすかったし、メッセージが伝わってきたよ。今後もぜひこの調子で頑張って欲しい。あとは、今後のキミのプレゼンスキルを向上させるアドバイスとして、◯◯の点をもっと改善していくとよいと思うよ。そうすれば、さらにメッセージの訴求性が上がると思う』というように。

これこそが、フェアの観点です。ちゃんと、その人に向き合ったうえでフィードバックをしていると思いませんか?

最初の例のように、3箇所の改善点があったからといって、それをプレゼンの全部がダメだと聞こえるような言い方をするのは、フェアではない、わけです。たとえ、本人にその自覚がなかったとしても、です。

だから、フェアでない上司の指摘は、聞いているフリをしていればいい。

上記で紹介したような、全てがダメだったような指摘をする上司は、残念ながら、まだまだ日本にはいると思います。

特に、体育会系の色が濃い会社や、昔の職人気質が残っている会社などはそうかもしれません。

それがよかった時代もたしかにあったかもしれません。

でも、このグローバル化した社会で、かつ、色々な複雑な要素が絡み合った問題を解決していかねばならない、昨今の経済環境下では、部下やチームメンバーをモチベートし、育成し、最高のパフォーマンスを引き出せる上司が求められます。

そんな時代にも関わらず、部下を潰してしまうような上司は、真に会社の幹部になるべき人材ではない、と言えます。

真に会社の幹部になるべき人材は、フェアに部下のことを評価でき、そして、部下のパフォーマンスを引き出せる上司です。

だから、もし、あなたが今、フェアなフィードバックができない上司に苦しめられているのなら、「気にしなくていいです」。

当時の私は誰からも言ってもらえなかったので、私がはっきりと100%断言します。

『気にしなくていいです。あなたは悪くありません。』

たとえ、その上司が言っていることが正論だったとしてもです。

(その後の私の話)  別の上司のおかげで劇的な復活劇を遂げた

立ち直る

さて、そんな私の暗い過去の話ですが、一応、ハッピーエンド?(また暗黒時代があるかもしれないですが)があります。

その “鬼軍曹” が別の部署に異動し、代わりにやってきた上司によって、劇的に私は成長しました。

その上司は、人を思い込みや偏見では評価せずに、部下との対話を重ねることで、フェアに評価をしてくれる人でした。

そして、対話の中で、コーチングをしてくれ、部下が自分で答えを見つけられるように、素晴らしい質問をしてくれる人でした。(何を隠そう、のちに、私をプロダクトマネジャーに抜擢してくれた方です)。

たまたま、私はラッキーだっただけです。本当に。

もし、そのまま “鬼軍曹” がずっと上司だったとしたら、、、

おそらく、今の私はいないと思います。そして、このウェブサイトを運営しているはずもなく、みなさんと話す機会もなかったと思います。

その新しい上司が来るまで、ずっと、私は『自分ができないだけなんだ。』と責め続けていました。

だからこそ、もし、あなたが私と同じように、自分のことを責めてしまっているのなら、これだけは伝えたい。

あなたは全く悪くない。仕事ができないわけでもない。

あなたのパフォーマンスを上司が引き出しきれていないだけ。

だから、自分を責める必要はこれっぽっちもないです。

あなたはよくやっています。そして、それを見てくれている人は必ずいます。

だから、私の言うことを信じて、上司や人の評価なんて気にしないで、コツコツ、できるところから積み上げていきましょう。

そして、小さいことでいいので、自分で自分を褒めてあげましょう。

この記事が、あなたの今の悩みから抜け出せるきっかけになれば幸いです。

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ippo
本サイトの運営者。社会人になった後、周囲から仕事ができないと思われて、自分の人生が真っ暗闇に感じた辛い日々を過ごす。その後、奇跡的な復活劇を遂げ、その勢いのまま、グローバルプロダクトマネジャーを経験。全く喋れなかった苦手の英語もビジネスで会話ができるレベルまで押し上げ、2019年6月からはアメリカに赴任し、グローバル・リーダー/マネジメント達と仕事をしている。 専門分野は、プロジェクトマネジメント、アカウント・ファイナンスなど。自分のように、仕事で悩んでいる人や大きな壁を感じている人が現状打破できるように、という想いで2017年7月に本サイトを立ち上げた。
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