上司との仕事が上手くいかない・・
上司との関係性が悪いように感じる・・
頑張っているのに上司に評価してもらえない・・
そんな風に感じたことはありませんか?
もしかしたら、上司と上手くいかないのは、上司との会話術が適切でないことが原因になっているかもしれません。
今回は、上司と上手くいく会話術について紹介します。
話を聞いた上で、自分の意見を返す

会話術の手法として、「話し上手よりも聞き上手になろう」なんてことを良く聞きますが、実は仕事をする上では聞き上手なだけではいけません。
特に、一般的に苦手な上司になりやすいような『部下に厳しい人』が相手となる場合、聞き上手になることはもちろん、会話上手にならなくてはいけません。
簡単に言うと、会話をするときに上司の意見をじっくりと聞いて、倍のボリュームで自分の意見を返すようなイメージです。
それを行うためには、事前調査が必須です。上司が聞いてきそうな内容、またはよく話すような会話などを把握しておく必要がありますし、嫌いな上司のことを「知ろうとする姿勢」も大切。
それに加えて、自分の仕事の知識を深く掘り下げて学ぶことで、倍のボリュームで意見を述べることができます。
聞き上手なだけでは、会話のキャッチボール相手となる上司によっては「自分の意見を持っていない部下」、最悪の場合は「感情的になって良い部下」、または「当たりやすい部下」になってしまうリスクがあります。
そのため、しっかりと上司の話を聞いて、それについて自分の意見を述べることができる部下になることが大切です。
良い会話例
上司:「今回のシステムの移行、来月中旬から開始で頼むよ」
部下:「今回のシステム移行の件ですね。かしこまりました。しかし、まだシステム移行メンバーが揃っていないので、もう少し余裕を持った日程の方がよろしいのではないでしょうか?」
このように、上司と会話をするときは、しっかりと相手の話を聞いて、しっかりと自分の意見を組み込むことが、上手く上司と会話のキャッチボールをする秘訣です。
また、会話の基本ですが、話を聞くときは相手の目を見て話すことが大切ですが、長い時間に渡って上司と会話する場合は、目をずっと見ていると威圧感がでてしまいがちです。
目だけでなく、鼻やネクタイの辺りを見るなど、一点に目線が集中しすぎないように気をつけましょう。
まず賛成し、そこから反対意見を述べる

私 (saki-m) が社会人になりたての頃、海外留学の経験と、若さ故、つい上司にストレートな反対意見を述べる癖がついてしまっていました。
「自分はこう思う」と相手に伝えたい一心で、反対意見をストレートに投げすぎていて、上司と上手くいかないと感じた時期もあります。
結局、若くして自身がマネジメントの立場まで上ることができましたが、自分が上司の立場になった時に、昔の自分のような部下がとても苦手だと感じるようになりました。
そして、上司の視点からは、反対意見を言う時に配慮をしながら意見を述べる部下が圧倒的にやりやすいということがわかったのです。
悪い会話例
「私はそうは思いません。今回の企画は予算的に無理だと思います」
良い会話例
「そうですよね。確かに、今回の企画は会社にとってメリットがあるのかもしれません。しかし、システム導入は予算的に大丈夫でしょうか?人件費やランニングコストもかかりますよね?」
これはあくまで一例ですが、自分が上司の立場だったら、どちらの方が会話をしていて気持ちが良いのでしょう?
このように、反対意見は反対意見に聞こえないように述べることが、上司と上手くいく会話術の基本だと私は思っています。
できるだけ多く質問をする

先述の良い会話例でも、自分の反対意見を質問で返す手法を取り入れていますが、上司と会話を弾ませるためには、できるだけ多く質問をすることが大切です。
質問をすることで、スムーズな会話のキャッチボールができますし、何より、上司が話した内容について、自身が関心を強く持っているということをアピールできるのです。
自分が話した内容について、相手が強い関心を持っていれば、上司も悪い気分にはなりません。
苦手な上司が相手だと、ついつい理解できないことも「はい、分かりました」の一言で終わらせてしまいがちですが、質問をする習慣をつけて、会話のキャッチボールができる部下になることが大切です。
会話をする場所・時間などに配慮する

TPOは、本来は「服装に関して場をわきまえること」を指す言葉ではありますが、苦手な上司に関わらず人と上手に会話をする上でも同じように考えることができます。
例えば、先程上司との会話術でできるだけ多く質問をすることが大切だとお話しましたが、Time(時間)で考えた場合、上司が部下に業務時間終了間際に多く質問されたらどうでしょう?
大抵の場合、あまり良い気分にはならないと思います。
その他、Place(場所)、Occasion(場面)に関しても、以下に一例を挙げさせていただきます。
➡Place 悪い例)
クライアントがいる場所で、上司に多く質問をする
➡Occasion 悪い例)
上司の機嫌が悪いときに、多く質問をする
このように、場をわきまえたり空気を読むことが、上司との会話術では非常に重要になります。
まとめ
今回は、上司と上手くいく一般的な会話術について紹介しました。
- 話を聞いた上で自分の意見を返す
- まず賛成し、そこから反対意見を述べる
- できるだけ多く質問する
- 会話をするシチュエーション(場所・時間など)に配慮する
一言で上司といっても性格は様々ですが、「上司と上手く会話ができない、上司と良い関係がつくれていない・・」と感じている方は是非一度これらを試して、上司の反応を見てみてください。